花よりも美しく


困惑した月子は、忍から視線を外して、どうしようかと悩む


「・・・まだ起きてたのか?」

「えっ?あ・・・、はい」


声をかけられると思っていなかったので、声をかけられて、月子の心臓が激しく脈打つ


「・・・・・・・・・」


─────ギシッ


「あ、あの・・・?」


忍の体重を受けて、ベッドが軋む


「・・・・・・お父さんのこと、嫌いなんですか?」


いつまでたっても動かない忍に、月子が声をかける


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