花よりも美しく


その瞬間、忍が苦痛の色を浮かべる


「その話をするな。あんな父親の話を、したくはない」

「すみません・・・」


聞いてはいけなかったことらしく、すぐさま月子は謝る


「・・・・・・寝ないんですか?」

「・・・・・・・・・・・・寝るよ、今から」

「そうですか。じゃあ、おやすみなさ・・・ッ!!」


いきなり腕を引っ張られて、強引に唇を奪われる


「────ッ!!!」


驚く暇もなくて、月子は状況も分からない


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