花よりも美しく
目を閉じることも出来ず、間近の忍の顔を見つめている
「ん、ん───ッ!!!」
慌てて我にかえり、月子は忍の背中を叩く
「な、何をいきなり・・・」
乱れる呼吸に、言葉もまともに出てこなくて、乱れてしまう
「妻の役目を果たしてもらおうとしただけだが?」
「・・・・・・・・・・・・」
「僕は言ったはずだ。君には世継ぎを産む責務があると」
「・・・・・・私に、お義父様への怒りをぶつけているだけじゃ・・・」