花よりも美しく


大したことないように、理生が笑いかける

それから逃げるように、月子は後ろへ下がる


「キス下手だな」

「・・・・・・ッ!!」


耐えきれなくなって、月子はその場から逃げ出す


「あ、逃げた」


早足で、理生は月子の後を追った






「あの女、どこに行ったんだ・・・?」


墓参りを終えた忍は、いつまでたっても戻ってこない月子を探していた


「・・・・・・月子~?」


小声で名前を呼んでみる


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