ひかり
太陽が真上にある昼休み。
のんびり机で寝ているときだった。
「夏恋、俺の悩み聞いてくれない?」
そう風真にいわれて屋上に向かった。
壁によしかかって2人きりになった。
「俺、ふられた。」
頭を抱えて涙目になりながらあたしに訴えてきた。
「・・・・・・・・・・・どうして?朝は元気だったじゃん。そんな・・・」
恐る恐る聞くと風真は携帯を出した。
そしてある1通のメールを見せてきた。
そこには
もう無理。別れよう。
と書いてあった。
受信時間は5分前だった。
「俺なんかもう好きじゃねってことだよな・・・。って当たり前か!」
なんて笑っているけれど辛いに違いない。
あたしは一緒に泣いてあげたかったけれど涙が流れなかった。
ただただ心だけが痛む。
「そんなことないよ。2人に愛はあったんだよ。だから付きあったんじゃん。」
目線を下にしてあたしは自分を隠した。
見られたくなかった。こんなあたし。
「そうだったら良かったな・・・くそっ・・・」
涙が流れていた。
男の涙。
あたしはぬぐいたくてもぬぐえなかった。
あたしは風真にそこまでできる関係じゃない。
「他に風真のこと好きな人絶対いるよ!」
風真は涙目で笑った。
頭をくしゃくしゃにしてあたしをじっと見つめた。
あたしはその目にドキッをした。迫力を感じた。
「ダメなんだよ。俺にはあいつしかいないんだ!あいつにしか恋できないんだよ!」
なにかが心に突き刺さった。
それがスッと通り抜けて体の力が抜けた。
風真の恋。あたしは何も知らなかった。
だからそれ以上何も言わなかったんだ・・・。
これ以上言ったら遥の事で自分に嘘をついている気がした。
あたしはダメだね。心で嘘をついている。
のんびり机で寝ているときだった。
「夏恋、俺の悩み聞いてくれない?」
そう風真にいわれて屋上に向かった。
壁によしかかって2人きりになった。
「俺、ふられた。」
頭を抱えて涙目になりながらあたしに訴えてきた。
「・・・・・・・・・・・どうして?朝は元気だったじゃん。そんな・・・」
恐る恐る聞くと風真は携帯を出した。
そしてある1通のメールを見せてきた。
そこには
もう無理。別れよう。
と書いてあった。
受信時間は5分前だった。
「俺なんかもう好きじゃねってことだよな・・・。って当たり前か!」
なんて笑っているけれど辛いに違いない。
あたしは一緒に泣いてあげたかったけれど涙が流れなかった。
ただただ心だけが痛む。
「そんなことないよ。2人に愛はあったんだよ。だから付きあったんじゃん。」
目線を下にしてあたしは自分を隠した。
見られたくなかった。こんなあたし。
「そうだったら良かったな・・・くそっ・・・」
涙が流れていた。
男の涙。
あたしはぬぐいたくてもぬぐえなかった。
あたしは風真にそこまでできる関係じゃない。
「他に風真のこと好きな人絶対いるよ!」
風真は涙目で笑った。
頭をくしゃくしゃにしてあたしをじっと見つめた。
あたしはその目にドキッをした。迫力を感じた。
「ダメなんだよ。俺にはあいつしかいないんだ!あいつにしか恋できないんだよ!」
なにかが心に突き刺さった。
それがスッと通り抜けて体の力が抜けた。
風真の恋。あたしは何も知らなかった。
だからそれ以上何も言わなかったんだ・・・。
これ以上言ったら遥の事で自分に嘘をついている気がした。
あたしはダメだね。心で嘘をついている。