大好きの本音と



「前から作戦立ててたの?」


ツッコミ忘れるところだった。

そんな話、ちらっとも聞いたことなかったのに。


「うん、もちろん!」

「…………」

「あ、大丈夫だよ!あたしに任せてっ」

「………う、ん…?」


あたしが先生にアタックする?

今までずっと見てるだけ。辛くても我慢して我慢して。

壁は越えてはいけないと思ってたから。

……今だってそう思ってる。


「小春…」


叶わない、叶うはずもない恋なんだから。


「やっぱりいいよ、ごめんね。あたしは今のままで十分」


やっぱりあたしには無理なんだ。


「何言ってるの舞ちゃん!英語の授業だって辛そうだし、先生のこと見る舞ちゃんはいつも悲しそうだし!恋に年齢なんて関係ないよっ」

「でも…」

「もぉっ!舞ちゃん、自信持って!そんな弱気なのは舞ちゃんじゃないよっ」



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