うちのボス。
それからはアリサさんの鋭い視線は

終始さゆりさんにむけられていた





「さゆりちゃんみたいな女性は守ってあげなきゃって思っちまうよ～」





さゆりさん目当てであろう

ほろ酔いの常連客が呟く





しかしその言葉は

今のアリサさんには地雷だった





「男ってほんとバカばっか。守ってもらわなきゃ生きていけない女なんてこの世に存在しないっつーの！！」





ぼくはその言葉を聞き流すことが

自分にとって最善策だと判断した





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