~Snow White~『最終巻』
雪湖は真冬を見ながら


 地下鉄にも乗れないんだ


と思った。
いつも竜平の車に乗って学校に行き
帰りはお手伝いの
ミツが迎に行っていた。




「近くまで行ったらたくさんいるでしょ?
その波についていけばいいのよ。」


夏絵が一生けん命行き方を
教えていた。



 簡単なことも
 大事にされすぎてわからないんだ



地下鉄の乗り方を真剣に見ている
真冬が滑稽に思えた。



「めんどくさいな~~
どうでもいいのに応援なんて~!!!」



真冬が発狂していた。
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