~Snow White~『最終巻』
ボールを追っている間以外は
右足をひきづっている。



「あいつケガしてたか?」



「そんな感じはなかったけど…」
かーしゃんも不安そうだった。



雪湖から見ても
明らかに恭吾は足をひきづっている。



「なんでこんな大事な時に・・・・」



かーしゃんがつぶやいた。



「恭吾~~頑張れ~~~」



雪湖も今までこんなに大きな声を
出したことがないくらいの
大声を出して
飛び跳ねた。


 恭吾~~頑張れ!!

ピッチを駆け回る恭吾は
家にいる恭吾とは全然違って
すごく素敵だった。


残り時間数分だった。



大歓声の中
何が起きたかわからなかったけど
恭吾のシュートがゴールを割った。



1-1 の同点で
後半終了の笛が吹かれた。




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