~Snow White~『最終巻』
恭吾はそのままゴール前で
倒れ込んだ。


チームメイトが
重なり合って少し時間がたっても
恭吾は立ち上がれずに
そのまま担架で運ばれた。



結局試合は
延長戦で1点を追加されて
恭吾の学校は
準優勝で全国には行けなかった。



恭吾は泣きながら
みんなに謝っていた。


「すんません…すんません…」



「おまえの一点で延長まで行けたんだよ。
泣くなよ、来年は頼むぞ。」


先輩達はそう言って
恭吾と抱き合った。



 スポーツっていいな


雪湖も涙が溢れた。
感動で胸が一杯だった。
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