~Snow White~『最終巻』
恭吾は、会場に行く途中で
ケガをしたらしい。


「何をして捻挫なんかしたの?」


かーしゃんが固定された
足首を見てため息をついた。



「それは聞かんといて~」
恭吾はいつもの笑顔だった。



「それにしてもいいゴールだったな」
恭吾の兄がビールを飲みほした。



「どうだった?雪湖~
俺少しかカッコよかったか?」



「うん!!すごかった~
あんなに興奮したの初めて~
ルールはわかんないけど
また応援行きたいから早くケガ治して」



かーしゃんが
アツアツのカラアゲをもってきた。


「おう~大好物だ~~!!」


明るくしている恭吾が
一瞬暗い顔をするのをみんながわかっていた。
それでもみんなが
明るく恭吾を支えている。


 いいな…家族って……

雪湖は感動していた。
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