~Snow White~『最終巻』
恭吾の足は思ったよりよくなかった。
リハビリと家との往復だったが
今できることを
やらないといけないと
家に帰ってからは筋トレに汗を流していた。
雪湖がお見舞いがてら
麺堤に向かっていると
見覚えのある後姿が見えた。
真冬?
その前を松葉杖の恭吾が歩いていた。
雪湖は驚いて足を止めた。
「大丈夫ですか?」
真冬が言った。
「うん、大丈夫だって。
気にするなよ、あんたのせいじゃないし。
ほんと、大丈夫、
かえって悪いな~
心配させてさ~」
恭吾の優しい笑顔が見えた。
「ほんとごめんなさい。
試合も残念だったから
ケガしてなかったらこんなことに
ならなかったのに~」
「勝てる試合なら
逆転ゴールも決めてたろうし
切り替え、切り替え~
俺には来年もあるからさ。
ほんと気にしないで。」
真冬の後ろ姿が小さく見えた。
リハビリと家との往復だったが
今できることを
やらないといけないと
家に帰ってからは筋トレに汗を流していた。
雪湖がお見舞いがてら
麺堤に向かっていると
見覚えのある後姿が見えた。
真冬?
その前を松葉杖の恭吾が歩いていた。
雪湖は驚いて足を止めた。
「大丈夫ですか?」
真冬が言った。
「うん、大丈夫だって。
気にするなよ、あんたのせいじゃないし。
ほんと、大丈夫、
かえって悪いな~
心配させてさ~」
恭吾の優しい笑顔が見えた。
「ほんとごめんなさい。
試合も残念だったから
ケガしてなかったらこんなことに
ならなかったのに~」
「勝てる試合なら
逆転ゴールも決めてたろうし
切り替え、切り替え~
俺には来年もあるからさ。
ほんと気にしないで。」
真冬の後ろ姿が小さく見えた。