~Snow White~『最終巻』
赤く染まる街並みで
雪湖の視界が止まった。



「トモ・・・・・」




スーツ姿でこっちに向かってくる。



智久もその声が聞こえたように
顔をあげて雪湖に気がついた。


智久は微笑んだ。



雪湖も顔をあげて微笑んだ。



ゆっくりと近づいて行く



会えたことがうれしかった。
予期せぬことに


 幸せ感じ上手


になっていた。



「おかえりなさい」


「ただいま。」



二人は見つめ合う・・・・・。

距離があっても
心はきっと近くにいるよね?



雪湖は嬉しくて仕方がなかった。
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