~Snow White~『最終巻』
ドライヤーで髪を乾かしていると


大きな声が聞こえて
スイッチをとめた。



「おまえは俺の言うとおりに動けば
いいんだ、どうせ将来は約束されてる。
難しく考えて、ひっかきまわすな!!
だまって俺のいうことを
きいてりゃいいんだ!!!」



「俺は人形ですか?」



「そうだ!!
どうせそんなことをおまえが必死に
やったところで何人評価する?
俺が守ってやるんだ。」




「帰ります・・・・」



階段を駆け降りる音がした。



「わかったな!?」



智久は返事をしなかった。
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