~Snow White~『最終巻』
地下鉄に無事に乗ったが
恭吾は足をひきづっていた。



「ごめんね。
ほんとごめんなさい。」



「いいよ、気にすんな。」



足はズキズキしていた。



 これは・・・試合できるかな



真冬は泣きそうだった。


これ以上罪悪感を与えられない



自分が選手だということは言わない方がいい




「名前きいていい?」
真冬が聞いた。


「あ、俺は 恭吾」



「私は、真冬です。」



 もう会うこともないだろう



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