~Snow White~『最終巻』
リハビリが終わって
地下鉄に乗って帰った。


改札を抜けたところで


「恭吾くん」と声をかけられた。



「あ・・・」



あの時の・・・・・



「ごめんなさい・・・・
私のせいで・・・・
とんでもないことをしてしまって
なんて謝ったら・・・・」


真冬はもう目から
涙がこぼれおちる瞬間だった。



恭吾は少し胸がキュンとした。




「泣かないで、きみが悪いんじゃない。
そんな風に思わないでいいよ。」



女の子を泣かせてしまって
恭吾は少しドキドキしていた。
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