~Snow White~『最終巻』
「仕事は男のロマンだよ。
やりがいのない仕事をしてたって
君のような本当は優秀な人間が
評価してもらえないのは
気の毒としか言えないな・・・。」



「何が言いたいんですか」

智久はムッとしてきた。



「君は、大柴くんの腕の中から
解放された方がいいんじゃないか?
イヤ・・・君自身ももう考えてること
じゃないか?」



智久は動揺していた。


もう何か月も就職情報を買っていた


別にどこかいくわけじゃないけれど
・・・・


「君にそんな勇気があれば
雪湖も幸せになるんだけどな~」




稔の言葉が
胸を刺した。
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