~Snow White~『最終巻』
「かわいそうで美しい雪湖は
同情という感情をコントロールして
トモくんを惹きつけた。
雪湖はそうやって・・・・
私たちから大事なものを
とりあげて行くのかもしれないわ。」



ミツがキッチンに来て
小さい声で

「後は私がするから
部屋にいってなさい」


気をつかってくれた。


逃げ出したい気分だったから
部屋に戻ろうとした時だった


「今だってね、ミツさんが
雪湖に気をまわして
守ったでしょう?
雪湖が気の毒だって思ってる
でしょ?ミツさん?」



雪湖が立ち上がった。


ミツは困ったようにしていた。


雪湖は慌てて
ミツの前に立った。
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