~Snow White~『最終巻』
店の脇の玄関のインターフォンを
鳴らそうとしていたら


玄関から高校生くらいの
男の子が出てきた。



「うわ・・・なんですか?」

男の子は驚いていた。


「すみません、こんなに朝早く・・・・
吉沢と言います。
雪湖は、こちらに来てますか?」




「は?なんかあったんですか?」

男の子の顔色が変わった。



「昨日喧嘩したあと
家を出ていったようで
あまり交友関係を知らないもので・・・」



「あなたは?」


「遠い親戚です。
君は・・・・恭吾・・・くん?」



「はい。」


恭吾も明らかに動揺している。
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