~Snow White~『最終巻』
「俺が悪いです。
真冬ちゃんに断る配慮がなかったって
言ってから気になって……
なんでこないのかな。」



「もしかしたら
学校の友達で頼れる人がいるかも
知れないから
もし連絡あったら
俺の携帯に電話もらえますか?」


智久はメモを渡した。


「わかりました。
ちょっとにいちゃんにも伝えてきます。」



恭吾は家に戻って行った。



遠くから


「雪湖 家出したのか?」


声がした。



「かわいそうに・・・
家にこればいいのに・・・・」
女の人の声がした。



「おまえが襲うって思ったのか?」



「襲いませんって・・・・」



「嘘つけ!!おまえが
雪湖のこと好きなのは…な~?」


「な~!!」
男よ女の声が交互に聞こえた。
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