~Snow White~『最終巻』
恭吾が戻ってきた。



「すみません
兄たちに伝えましたので
なにかあったら連絡します。」



「よろしくね。」



爽やかな子だなと
智久は思った。


「真冬が・・・・
友達になりたかったみたいだよ。」



「雪湖とのいろんなこと聞いたから
見えない奴らに腹が立ってて
まさかあの子だなんて思わなかったけど
許せないです。
雪湖は幸せに暮らしてるって
信じてたのに
知っていたら迎えに行った。」




そう言われると
返す言葉が見つからない・・・


まっすぐな瞳で
智久を見つめる恭吾に


責められてる気がした。
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