~Snow White~『最終巻』
洋平が独立して

事業も安定している


複雑だった・・・・・・・。


自分は父のレールに乗っかり
あたりまえに今の立場にいるが
結局父と比べられて
いつになったら自分が認められるのか
わからない・・・・


洋平は自分の道を見つけて
自分の会社を持つ


その支えにいる
利香が見えるようだった。


 俺は贅沢なんだ



小さい頃から、欲しいものを
簡単に手に入れた。


父の法要に現れた洋平の
左薬指に光る結婚指輪



洋平はとてもにこやかに
子供たちと接していた。



「可愛いか?娘・・・・」



「ああ……幸いなことに利香にそっくりだ。
俺の顔に似ていないのが
可愛くて仕方がない・・・・。」


「自分の子だろ?
似てなきゃ困るだろ?」


そう言うと
洋平の動きが止まった。
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