~Snow White~『最終巻』
歌声がどこからか聞こえてきた。



智久は目を閉じた。


その声の主は愛しい
会いたかった女だった・・・・・。


楽しかったマンションでの
出来事を思い出した。


雪湖はエプロンをつけて
可愛い声で歌っていた。



「雪湖も歌唄えるんだね」



「ラジオ聞いてると
いろんな曲聞くから覚えるの」



ブランコが動いていた。



智久の足はブランコに向かって
動き出した。
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