~Snow White~『最終巻』
「今夜、待ってます・・・」


華とは、いつしかそんな関係になっていた。

華の存在があって
雪湖へ走りたい衝動に
歯止めがかかる。


華を抱きながら

 俺は何をしたいんだ


智久は自分に問う。


ただ逃げてるだけ・・・・・・。



華の腕をよけて
窓の外を見にいく・・・・


思えばひどいことをしている。


「華・・・・・」


「何も言わないで・・・・
いいんです。
こうしてもらって私は幸せだから。」



華はわかっている。
俺の心はここにないことを・・・・
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