~Snow White~『最終巻』
「昨日ね、社長ったら
『まだトモはプロポーズしないのかい』
って言うのよ…
結婚したらどうだい?って
突然で笑っちゃったわ。」



「勝手なこと言ってるよ。」



「私はそうなったらうれしいわ」




胸がチクンとした。




「華・・・・
ごめん…ごめんで済まされる
ことではないけれど………
今までいつも俺の支えになってくれてて
華の力は大きかった。」



華はコーヒーカップをおいた。




「俺は……華と結婚はできない。」




重苦しい沈黙が流れた。



「別れたいっていうこと?」



華はやっと口を開いた。
< 230 / 397 >

この作品をシェア

pagetop