~Snow White~『最終巻』
しばらく肩を震わしていた華が
力なく立ちあがって


智久の足の上に
向かい合うようにして座った。


「華・・・・・」



美しい華のかおが目の前にあって
目をそらした。



「愛してる
愛してる・・・・・
愛してるから許してあげる・・・」



華は智久の頬にキスをした。


「華・・・・」


智久は華をよけようとした。



「愛してる・・・」


華の唇が智久の唇にふれて
華は強い力で
智久の頬をおさえつけた。


「ん…華……ダメだ……」


華は唇を離さない。
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