~Snow White~『最終巻』
「ワイン飲んでるよ~
夕飯の間、まだ飲ませたいのかい?」


稔が笑った。


「いつもより少ない感じしたから」

しどろもどろ・・・・



片づけが終わって
部屋の中を見まわした。


「そろそろ寝るかな」

稔が伸びあがった時
携帯が鳴った。


「もしもし・・・・・・」

仕事の電話であってほしい


雪湖は声を聞きながらそう祈った。


「はいはい・・・・そうですか・・・・・・
確認した?・・・・・・うん・・・・・
今?・・・・・・可哀そうに・・・・・
大丈夫だよ・・・・君の悪いようにはしない。
私を信じて・・・・・はい・・・・はい・・・・
わかってる・・・・ありがとう
教えてくれて・・・・・また連絡するから・・・・」


誰からの電話なんだろう


雪湖は不安になった。



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