~Snow White~『最終巻』
「おやすみ」

稔は雪湖の肩を叩いた。



「おやすみなさい。」

稔の後ろ姿を見送って
大きなため息をついた。


計画の実行が近づいている・・・・・



眠れなかった。


怖かった。



稔が寝付いたらすぐにでも
出て行きたかった。



さっきの電話は・・・・・・・



なぜだか胸騒ぎがしていた。




明日は4時に起きよう


目覚ましをかけた。



少し早いけれど
稔が起きる前に・・・・・・
行かなきゃ・・・・・・・




明日の今頃の私を夢みて


愛する人に抱かれる自分を想像していた。
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