~Snow White~『最終巻』
ブーツを持ってドアを静かに開けた。


心臓の音が響いて
うるさかった。


歯がガタガタ音をたてた。


怖い・・・・・
早くここから出たい・・・・

雪湖の恐怖感はもう絶頂だった。


ブーツをはいて
チャックを静かにあげた。


玄関を出ようとした時だった


悪魔が現れた・・・・・・。




「どこに行くんだ?」


振り向くのが怖かった。


雪湖はそのまま出ようとドアを開けたら
上のチェーンがバンと音を立てた。


慌てチェーンをはずそうとした手を
握られた。



「キャ~~!!!」


そのまま腰を持たれて家の中に
引き戻された。


「やめて~稔さん!!!」


悪魔が牙を向けた・・・・・・。
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