~Snow White~『最終巻』
しばらくして雪湖が


「すみません、
それでは出かけてきます。」



と言った。


竜平は

手で行きなさいと合図



雪湖は頭を下げて
リビングを出て行った。



突然のことに
驚いた。



雪湖の誕生日を
誰かが祝ってくれるのか




雪が舞う夕方
雪湖は大柴家を出て行った。



「トモくん?」

真冬の視線が確認してる



「なに考えてんの?」



「いや、明日の仕事の段取り」



「だめ、私と居る時は
真冬のことだけ考えて。」
真冬は声を荒げた。



竜平と夏絵は顔を見合わせて
ため息をついた。
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