~Snow White~『最終巻』
「今さら何を言ってる。
親が店を続けられてるのも
支店を出してるのも
全部そんなところからなのに~
自分が使ってたんだ。・



「ひどいわ。
今まで三原さんを利用してきて
最後になって
そういうやりかたをするの?
あなたは人間のクズね。
だから母に愛されなかったんだわ。」


雪湖は立ち上がった。



「今、なんて言ったんだ?」



「クズ・・・・
母に相手にされなかったからって
私を母の変わりにしてる。
なんでも自分の思い通りになると思ったら
大間違いだわ。
可哀そうな人ね・・・・。
哀れだわ・・・・。
私だって三原さんだって
あなたの哀れさの被害者だってことね。」




「雪湖!!!」


稔が立ち上がって
近寄ってきた。


「変態よ・・・・・
私はまだ未成年なんだから
学校も行かせずにこんなことして
訴えてやる!!
三原さんだって警察に言ったらいいわ。
あなたの悪行を!!!」


稔の手が頬に向かって
飛んできた。
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