~Snow White~『最終巻』
部屋に案内された。


古いけれどよく掃除がされていて
清潔感を感じた。



「どこからいらしたの?」


お茶をいれながら
女将は聞いた。


「札幌からです~
うわ~~海が一面見渡せるんだ。
キレイ~~~~
ここの夕日は絶対にキレイですね。」



「そこがうちの売りなんですよ。
この窓が真っ赤に染まります。
今日はお天気だから
きっとキレイですよ。」



「楽しみだわ~」



窓に近寄って枠に触れると


カターンと枠が一本はずれた。


「きゃ・・・・」


女将が駆け寄ってきた。
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