~Snow White~『最終巻』
日が完全に沈んだ。
まだ空と海は赤い色で
二人を包んでくれていた。
「華さんは・・・・?
わかってくれた?」
「このまえ来たんだ。
でもはっきり伝えたよ。
もう華が泣いても
俺は何もできないから………
雪湖しか愛せない
これから先も雪湖以外の女は
愛さない……
そう言って帰ってもらった。
華にはいろんなことを支えてもらった。
だからあの日 最後にするからって
言った華と一緒にいたんだ……
でもそれは間違いだった。
可哀そうでも申し訳なくても
どんなことがあっても
受け入れてはいけなかったんだって
雪湖と離れてわかったんだ。
雪湖を傷つけた罰だと思った・・・・。
俺はその辛さに耐えながら
雪湖をあきらめてはいけないって
強くならなきゃいけないって
そう思いながら過ごしてきたんだ。」
「トモ・・・・・・
私でいいの?
大事なものをトモにあげられない……」
「バカだな。
雪湖が俺のここにいてくれる
それが大事なものなのに・・・・・。
それ以外に何がある?
雪湖がいたら何もいらない・・・・
会社も地位も名誉も
雪湖と生きていける最低限のものが
あればいい・・・・。
雪湖が笑顔でいてくれる
生活ができればそれでいいんだ。」
「私・・・・
何をしてたんだろう・・・・。
時間がもったいなかったな。」
智久の唇が耳たぶに触れた。
「愛してる・・・・・」
そう何度もつぶやいた。
まだ空と海は赤い色で
二人を包んでくれていた。
「華さんは・・・・?
わかってくれた?」
「このまえ来たんだ。
でもはっきり伝えたよ。
もう華が泣いても
俺は何もできないから………
雪湖しか愛せない
これから先も雪湖以外の女は
愛さない……
そう言って帰ってもらった。
華にはいろんなことを支えてもらった。
だからあの日 最後にするからって
言った華と一緒にいたんだ……
でもそれは間違いだった。
可哀そうでも申し訳なくても
どんなことがあっても
受け入れてはいけなかったんだって
雪湖と離れてわかったんだ。
雪湖を傷つけた罰だと思った・・・・。
俺はその辛さに耐えながら
雪湖をあきらめてはいけないって
強くならなきゃいけないって
そう思いながら過ごしてきたんだ。」
「トモ・・・・・・
私でいいの?
大事なものをトモにあげられない……」
「バカだな。
雪湖が俺のここにいてくれる
それが大事なものなのに・・・・・。
それ以外に何がある?
雪湖がいたら何もいらない・・・・
会社も地位も名誉も
雪湖と生きていける最低限のものが
あればいい・・・・。
雪湖が笑顔でいてくれる
生活ができればそれでいいんだ。」
「私・・・・
何をしてたんだろう・・・・。
時間がもったいなかったな。」
智久の唇が耳たぶに触れた。
「愛してる・・・・・」
そう何度もつぶやいた。