~Snow White~『最終巻』
髪の毛をあげて
首筋に
雪があたった。



智久がネックレスをとってくれた。



「はい・・・」



「ありがと・・・」



「これ・・・・・
誰かからのプレゼントか?」


雪湖は答えに困った。




「雪湖・・・・
俺は祈っているよ。
おまえが幸せになってくれれば・・・
相手が俺じゃなくても
いいと思ってる。」


雪で智久の顔が消える・・・・


「そんなこと言わないで・・・。」



雪湖は智久の胸に飛び込んだ。



「雪・・・・」



「このまま・・・・
雪が隠してくれたらいいのに…
誰にも見つからないように
私たちだけの世界に・・・・・・」



智久の抱きしめる力が
強くなった気がした。
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