~Snow White~『最終巻』
朝の仕事をして
いつものように働いた。


「午後から
出かけたいのでいいですか?」

夏絵に聞いた。


「寝不足?勉強もほどほどに・・・」
夏絵はきっと
私が泣いている理由を
わかっているだろう・・・・

だから

午後から智久が
来ることになっていたようで


夏絵は少しホッとしたような顔をした。


「あまり遅くならないように。」

そう言った。


できれば私と智久は
会わせたくないのが
夏絵の気持ちだ思った。


弟をこれ以上悩ませたくないし

雪湖と智久との
関係を早く終わらせたいと
思っているだろう。



 もう大丈夫です


そう言ってやりたかった。


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