~Snow White~『最終巻』
「ありがとうございます。」


逃げる場所があるって
なんて幸せなことなんだろう。


本当に逃げてくるか
どうかは
わからないけれど


心が落ち着いた。


「ラーメン食べるかい?
餃子もつけるよ。」


恭吾の兄が言った。



「はい、いただきます!!」



「お客さん第一号だな~」


「光栄です!!」


ラーメンのいい匂いがした。


かーしゃんの横にずっと座った。


まるで母のように
甘えて過ごした。



「最高の一日だわ、」



「私も雪湖ちゃんに会えて
嬉しいわ~」


かーしゃんは微笑んだ。
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