～Snow White～『最終巻』

「それにね、トモくんとだって
監視が強いから
前のように隠れて何かをすることは
無理だと思うけど。」



「智久さんとはもう・・・
真冬さんのことで頭が一杯の
ようです。」


「そりゃそうよ。
でも・・・雪湖が可哀そう。」



美春の言葉に雪湖は
驚いた。


「え？可哀そうって・・・・」



「ええ、同情するわ。
男ってひどいわね。
女をなんだと思ってるんだろうね。」


美春は声を大きくして言った。



「ありがとう、美春さん
なんかうれしい、同情してくれて。」



「何～雪湖～
そんなことで…ビックリよ。」


顔を見合わせて笑った。