~Snow White~『最終巻』
「大柴でございます。」


千秋が電話に出た。


「みーちゃん?どうしたの?」


しばらくして



「雪湖に電話なんだけど……
なんか泣いてるよ、みーちゃん。」


夏絵が立ち上がって
電話をとり上げた。


「みーちゃん?どうしたの?
何かされたの?
もしもし・・・・・!?」


夏絵が受話器を離して


「電話切っちゃったわ。
何かあったのかしら・・・」

夏絵がうろたえた。


「みーちゃん泣いてた。」


千秋が心配そうにつぶやいた。
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