~Snow White~『最終巻』
智久は無視をした。


「そんな気分になれません。
主任…あ、いや三原さんのおかげで
俺らすごく大変だったんです。」


三原は肩をすぼめて
席に座った。



「悪かったな。
突然だったから……でもおまえ
よく乗り越えたな。
俺が教えてたんだから当たり前か?」


「俺は三原さんを尊敬してたのに
なんで・・・竜さん・・・
あ、いや…うちの社長のことだって
あんなに尊敬してたのに
俺、まだ信じられない……」

三原はタバコに火をつけた。


「ごめんな。
いろいろあるんだ、
俺の一存ではどうにもこうにも
ならないことがさ~」

白い煙を吐きだした。
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