~Snow White~『最終巻』
針のむしろに足を踏み入れた。


リビングに向かい


「ご迷惑おかけして申し訳ありません。」



竜平は雪湖に目を向けない。



「あの・・・・・
図々しいとは思いますが
高校卒業まで
ここに居させて下さい。」



雪湖は深く頭を下げた。



竜平は、雪湖に目もくれず
リビングを出て行った。



想像はしていた。
罵られるか
無視されるか・・・・・・。



ここにいるしかないから


ここで孤独に耐えるのは
今までと何も変わらない。

智久との関係以外は・・・・・。
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