ダイエット大作戦！
着いた水族館はとても大きかった。


「宏人さん早く行きましょう！」


私は、そう言って宏人さんの手を引っ張って行った。


入ると３６０°見れるようになっていて、沢山の魚がいた。


「あっあれは、猫ザメだ。あれは、おきざよりだ。あれは……」


隣で次々に魚の名前を言う宏人さんを感心してジッと見ていると健太さんは私に気づいて顔を赤らめた。


「姫香さんごめん！水族館初めてだったからつい…」


「初めてなんですか!?」


私が驚くと宏人さんはコクっと頭を下げた。


「いつも本でしか見たことなかったから…」


「そう…なんですか。」


私は、宏人さんが捨て子だった事を思い出した。


きっとこうやって遊ぶ事もめったに無いのだろう。


「姫香さん。僕が捨て子だったこと知っているんでしょ？」


いきなりの質問に私は戸惑った。


私が黙っているとまた宏人さんが話してきた。
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