ダイエット大作戦!
「お母さ~ん。ヒックどこぉ~?」


泣き声がする方に行くと、4歳くらいの小さな男の子がいた。

「ぼく、お母さんと離れちゃったの?」


私がそう聞くとコクリと頭を下げた。


それを見て宏人さんは男の子の頭を撫でた。


「一緒にお母さん探してあげるから、泣かないで。」


「本当?」


宏人さんの言葉に男の子は顔を上げた。


(この子メッチャ可愛い!)


可愛いのが大好きな私は、男の子にメロメロになってしまった。


「ぼく、お名前は?」


「香月…」


「香月君ね。じゃあ探しに行こうか。」


そう言って私が手を出すと香月君はギュッと手を握り、もう片方の手は宏人さんが握っていた。
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