ダイエット大作戦!
しばらくするとさっきの女の子が戻ってきた。


「ねえ。これあげるから泣かないで。」


そう言って俺にチョコを渡すと、女の子は俺の隣に座ってきた。


「ありがとう…」


そう言ってチョコを口に入れると甘さが口の中に広がった。


「お菓子を食べると幸せになるでしょ?」


首を傾げて笑顔でいる少女が俺は、とても可愛く見えた。


「輝!」


後ろから父が走って来たのに気づき俺は急いで立った。


「探したんだぞ!俺も悪かったな少し言い過ぎた…」


そう言って父は俺の頭を撫でてくれた。


「良かったね。」


女の子が俺の後ろからヒョコッと顔を出すと父は驚いた顔をしていた。


「姫香お嬢様!」


(姫香お嬢様?)


俺が首を傾げているなか父は焦った様子だった。


「姫香お嬢様。うちの倅が何かやらかしたりは、しておりませんか?」


「してないよ。」


女の子がそう言うと父はホッとした顔をした。
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