ダイエット大作戦!
「そうでございますか。では、私達は失礼致します。」


「うん。またね~!」


父が深々とお辞儀をすると、女の子は手を振ってきた。



部屋に戻るとさっきの女の子の事を父は説明してくれた。


あの女の子は、この屋敷の娘でお姫様なんだよって。


物語のお姫様は綺麗な人ばかりで、太っているお姫様は見たことがないが、俺にとってあの女の子は俺のお姫様になった。


それから、1年して俺は仕事を覚え姫香と歳が近いという理由で専属の執事になった。



姫香はあの日の事を覚えてはいなかったが、あの日と変わらない笑顔を俺に向けてくれた。
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