ダイエット大作戦!
しばらくするとまた、ドアのノックのする音が聞こえた。


「姫香さんいる?」


その声は宏人さんの声で私はゆっくりとベットから下り、ドアの鍵を開けた。


宏人さんは何も言わずゆっくりと私の部屋に入り、床に座って私を見てきた。


「姫香さん…ダイエット止めるって本当?」


今一番聞かれたくない事を聞かれドクンと胸が鳴った。


「うん。もうダイエット止めます。」


私がそう言うと宏人さんは「そっか…」と言って私を抱き締めてきた。


うっかり「諦めないで。」とか「何で?」とか言われると思った私は戸惑った。


「宏人さん?」


「辛かったんだよね。大好きなお菓子減らされて、他にもいろいろ辛かったんだよね…。」


宏人さんはそう言って私の髪を撫でてきた。
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