ダイエット大作戦!
「とは言ったものの…」


ヤッパリ輝の勉強の教え方は私は嫌だった。


ドアを覗き、輝がいなくなった事を確認するとソオッと部屋を出た。


(宏人さんにかくまってもらおう。)


「お嬢様。どちらに行かれるのです?」


ギクッと体をこわばらせ、ゆっくり後ろを振り返ると、そこには腕を組んで立っている輝がいた。


「えっ?えっとね~トイレ。」

「トイレは逆方向でございましょう。」


目を細めて輝は私を見てきた。

「あはは。間違えた。この屋敷広いからさ~。」


「言い訳は結構です。」


ピシャリと言われ私は、黙ってしまった。
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