ダイエット大作戦!
中は真っ暗でほとんど何も見えない状態だった。


「健太さん?」


握っている手が震えていることに気づき健太さんを見ると泣きそうな顔をしていた。


「大丈夫です。早く行きましょう。」


健太さんは、私の手をギュッと握り早足で歩いていた。


(健太さんてもしかして…)


「ヴォ~」


「ウワァ!」


いきなり出てきた幽霊に驚いた健太さんは、尻餅をついてしまった。


(ヤッパリ…)


「健太さん大丈夫ですか?」


「すいません…。」


「健太さん。お化け駄目なんですね…。」


私がそう言うと健太さんはピクリと反応した。
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