星をはりつけて
さて、あれから三年、老いた王の国は一部は豊かに一部は土台として衰弱仕切っていました。
身分による格差、忠誠を誓った者には限りない贅を、小汚ない民衆は只の家畜にも等しくなっていました。
隣の若き王の国はなかなかにしぶとく、国の境目のにらみ合いがどちらも互いに引くことなく続いていました。
しかし、近頃この国に不満を持つ民衆や裏切った貴族が内紛や革命軍などと国内を騒がせそれどころではなくなっていたのも事実。
王は疲れきっていました。