星をはりつけて
王に代わり、第一王女が玉座に座ることに話が進みました…が、
「私は王位を継ぐつもりはない、今までそうしたようにお前が国を動かせ」
王女はそういうと魔女の目の前に切っ先を突き付けました。
「騎士の格好などして、勇ましい…王位を捨てるのですか」
チキ
と音を立て、刃がわずかに眉間に触れます。
唇を噛み締めた王女は表情とは裏腹に声を張り、凛とした口調でいい放ちます。
「周りがなんといおうと私は王の口から王位を継げと言われるまで、玉座には座らない。
それまでお前が国を動かせ、招いた現状に目を向け民からの憎悪に終止符を打て!それが出来なければ今すぐにその両目を頂く!!」
ピタリ、と魔女の顔の横に剣が寄せられました。
王女は頑なに顔を強ばらわせ、震える手に力を込めました。
フフ
魔女は表情一つ変えず王女の金眼銀眼を見据えました。
「いいでしょう、ではまず隣国との争いは休戦にしましょう。
しかし、貴女にはその服に袖を通したことに責任を持っていただきます。」