星をはりつけて
そのつもりだ
王女は威嚇するように唸ります。
「しかし、王が目覚めずそのまま死ぬようなことがあれば……玉座はどうします?」
「あんなものお前にくれてやる」
クスクス
魔女が可笑しそうに笑いました。
「玉座に座ることが王ではない、飾りの王になろうと手にするのはそれだけだ」
王女はそれだけいうと剣を鞘に納めました。
「人を動かすのは人だ、私は国の為に動く。
お前が民を思うのなら、その時はお前の為にだって私は動くよ、…なぁイフラン」
王女の顔が一瞬、幼い女の子に見えましたが直ぐに眉を吊り上げました。
「それは……楽しみで」
魔女の瞳が王女を見詰めます。
瞳には人を操る力があります、深い深い青の色。
空がどこか流れるように、色を変えるように魔女の瞳は時と共に虚ろぎます。
王女の言葉は本物なのか……。